Get ready to start over again - 新装備を揃える編-
プリビエッ(ごきげんよう)
ケイです。
先日2ヶ月ぶりにホテルに泊まった時に隣の部屋のミスタービーン激似のゲイおやじに本気で部屋の中に拉致されて内側から鍵かけられた、ゲイです。いやケイです。
ビールやらチキンやら蜂蜜やら食べと食べろと色々出してくれましたが、
とりあえずゆで玉子二つ食べて逃げ出しました。
玉二つじゃなくて玉子です。ケイです。
もはや防水じゃない防水パニア。手作りレインカバー着せてみた。 |
両輪横とフロントとバックに装備しているオルトリーブの防水パニアバックも小さな穴が空き擦れてもはや防水とは言えない状態。でもペアで100ユーロ以上して何より一つ一つの傷に思い出がいっぱい詰まったオルトリーブはこれからも大切に整備しながら使っていきたい。だから買い換えるんじゃなくて、防水カバーをつけて補強してみた。ホームセンターでビニールシートを8m程購入して切ってゴムを通して縫った手作りカバー。確かブルガリアのバルナあたりで連日の雨にたまらず作ってみた。大成功!
キャリアのネジの穴の大きさが合わなくて削っているところ |
前回の記事にも書いたけど中国・西安からウクライナ・キエフまで数々の友人たちが乗ってきたマウンテンバイクをキエフで売った。名残惜しかったけれど次のオーナーである片腕を失った男の子が大切に使ってくれていて自転車もさぞかし嬉しいだろうな。
そして新たに購入した中古の旅用自転車の改造が始まった。長距離旅に全く向かないマウンテンバイクと比べて遥かに優秀で力強い。タイヤも28インチとデカくなりよりパワフルに。
改造中。新たな前輪キャリアとバナナ。 |
市内の自転車ショップ数カ所を当たったが前輪キャリアを扱っているところが一店もない。実は日本を出てからヨーロッパに入るまで一度も店頭で前輪キャリアを扱っているところを見たことがなかった。アンパン号のかつてのタイヤサイズ650Aに合うタイヤもイランに入るまで見つからなかった。だから日本からPanaracer様からいただいた650Aのタイヤを交換用に積んで走っていた。揃えられる装備は予備も含め全て日本で揃えてきたが、一番は世界中で手に入りやすいサイズに統一すること。
では一体なぜ__?
普通は26インチや27インチのタイヤを選ぶのだけど、あえてこのどうしようもない日本独自の古いサイズを選んだのは丸石のエンペラーツーリングマスターの格好良さに惚れてしまったから。ホリゾンタルのフレームにmade in Japanの丸石。今や台湾企業に買収されてしまったけれど、買収される直前の2009年モデルを隠し持っている小さな横浜の自転車屋を探し出した。店に入ってみるとホコリをかぶって壁にかけられたエンペラーを発見。世界を走ると説明したら、おじいさんが喜んで譲ってくれ、わざわざ軽トラでマンションまで運んでくれた。日本製のエンペラー(皇帝)は7年経った今も力強く頑張ってくれている。日の丸を掲げた日本人として日本製のエンペラーに誇りを持って旅をしていきたい。
シュワルベ・マラソンplus |
前輪フロントキャリアの話からそれてしまった!
そう、前輪キャリアを探すのはとても難しい。
日本には日本の自転車業界が誇るニットーのキャンピーがあり、アンパン号の前後につけてきた。悪路と重い荷物に幾度も折れたがその度に優しい地元の人々に溶接してもらってきた。
キャリアはアルミ製ではなくて溶接ができる鉄でなければならない。ただ鉄のキャリアはなかなか見つけることができない。オンラインショップで少し待てば西ヨーロッパや日本からチューブスやニットーといった有名メーカーの物を取り寄せることができるが、今回はウクライナ国内のオンラインショップでアルミ製のフロントキャリアを購入してみた。アルミ製は安く、鉄製が150ユーロに対してアルミ製はその1/10程。西ヨーロッパに着くまでの間頑張って耐えてもらうことにした。
それとタイヤも今回全て最強で最高級のシュワルベ・マラソンplusに交換。
アンパン号のリムサイズも前輪を650Aから27.5インチのダブルウォールに。後輪はブルガリアでサイズ交換ずみ。27.5インチもレアなサイズだがマラソンplusがあり、何より悪夢級の650Aから解放された。これでイランやトルコのようなスポークがポッキーのようにポキポキ折れることも、バッシンバッシン風船のようにパンクすることもなくなるだろう。
アンパン号(右)の後輪のオレンジバッグ(crosso) |
まだ困難は終わらない。
防水のパニアバックを手にれなければならない。
ここウクライナはロシアのように経済制裁は受けていないが外国のハイテク品を手に入れるのが非常に困難。ヨーロッパはすぐに隣でウクライナも一応ヨーロッパと呼ばれ始めているが、まだまだこれから頑張っているところ。
ウクライナの友人達から紹介された数々の店を回るもフニャフニャのパニアに頼りない防水カバーをつけるタイプしか見つからない。やはりオンラインで高額のドイツ製オルトリーブを買うしかないかと思っていた時、キエフでホテルを営んでいる友人でチャリダーのブラジル人がポーランド製のCrossoを教えてくれた。彼はブラジルから自転車でヨーロッパまで辿り着き、ポーランド人の彼女とキエフでホテルを開き、自分は2年前彼らがマダガスカルに6ヶ月自転車旅に出ている間そのホテルの管理をしながらタダで滞在させてもらっていた。今回も給与を払うからホテルに戻ってきてくれないかと頼まれたが、冬が来る前に出発したい。また戻って来ると約束して他の友人を紹介して断った。
国内にcrossoを扱っている人を紹介してもらい購入。 21L(片方)のオルトリーブの半額でしかも容量が30L(片方)と大きい。取り付け取り外しもワンタッチで走行中も外れにくい。
my home |
次に我が家、テント。
この旅、テント泊が4割、
地元の人々の家に泊まらせてもらうのが6割。
ホテル泊多くても2ヶ月に1回、普段は1年に1回という時も。
だからこそ快適に安心して眠れる環境を作ることがとても大切。
もちろんアウトドア力とサバイバル力はプロ並みに備えていないとできない旅。
でも誰もが最初からそんな経験も度胸もないから、知恵を200%働かせてゆっくり成長して強くなっていく。今どれくらい強いかしらないけれど・・。
だからテントや寝袋、調理器具にはお金を惜しまず最強最善のものが望ましい。
自分たちの場合、テントを二つ用意する。
一つはリビング・寝室用。700ドル。
もう一つは荷物を入れる倉庫用。15ドル。
今回キエフでは新しい軽くて一回り小さい激安倉庫用テントを購入。フライシート(テントの上にかけるカバー)なし。そこに今まで中国から使ってきた大きめの倉庫用テントのフライシートをサイズを測って切り、縫い、防水スプレーで強化し、手作りフライシートを作った。
手作りフライシートを制作中。 |
写真はこれまでに折れてきたポールたちの一部。捨てずにこの後リアキャリアの拡張補強材に使ったり、バーベキューの串として使ったりした。 一番折れる頻度が高い場所は接続部で、だいたいしっかり接続されていないか抜けかけているときに曲げてテンションをかけると折れてしまう。要注意。このように予め好発部位にテープ補強固定しておくといいかも。
アンパン号の荷物実に70kg。黒パン号は100kg。
各自転車に7つの防水パニアバックを装備。
実は無駄なものは一切ない。また装備詳細は別の回でご紹介 ;-)
うん? と言いながらもなんか無駄そうなもの発見。
なんだこの白いネットは・・。
死体か?!
なんだ。全身タイツの森三中の村上さんでしたか。
これは確かイランのイラク国境の町アフワーズにいた時に路上で村人が売っていたのを購入、車前方から虫が入って壊れるのを防ぐためのネットらしい。何度か捨てようと思ったがハンモックの蚊除けネットとしてまだ活躍中。きっと今後バルト海あたりで魚とり網になると思う。
そしてキエフからバリスタシオリが仲間に入ったことでコーヒー系アイテムが色々追加された!グラインダー、エスプレッソマシン、ドリッパー、エアロプレス、世界各地で手に入れたコーヒー豆、その他色々さんたちはシオリさんが他のページできっと書いているのでここでは触れず。
以上、再装備編でしたー!
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